「無理なく永く続けたい」
ピープルツリー表参道店の店長は言った。
インドの人々が日本人の好みを取り入れ幾つもの専門課程を経て作り上げられた服飾が、センス良く並べられた店内は清々しい。
原宿通りから脇道に入ったところにあるピープルツリーはフェアトレード専門店だ。
店長は続けた。
「日本でやっとフェアトレが認知されてきた。しかし流行に終わって欲しくない」
同感しきりである。
いびつな南北間貿易構造が続く限り、終わることはできない。
続いて青山通りに面したウィメンズプラザにある
パッチワークという店を訪ねた。
施設の売店といった感じだ。
商品全部がフェアトレではないが、チョコレートとコーヒーはそれだ。
場所柄、奥様方々に混じり、並べられた簡易テーブルでいただいたオーガニックのコーヒーは、実に素朴な味がした。そして大感激!フェアトレチョコレートを2本、購入できた。
ひとつ(右)はスイス製のカレンズというチョコレート。包装の裏にはこう書かれていた。
スイスの伝統的な製法に従い、乳化剤を使わずに長時間丹念に練り上げ、なめらかな舌触りとカカオ本来の香りを引き出した。地球食=世界各地の食べる人と創る人を密接につなぎますと。その通り!実にまろやかだった。
もうひとつはボリビアのカカオとフィリピン・ネグロス島のサトウキビでつくられたもの。流通手段を持たなかった彼らは仲買人に安くたたかれていた。しかし自分たちで組合をつくりトラックを購入し、独自の流通手段を得たことで収益は特段にアップしたという。
何はともあれ、彼らが作ったものを我々が手にしなければ、彼らの利益増につながらない。
見つけた人は買ってみてくださいな。